宮司式MEMSカートリッジは「楽器の街」浜松で誕生しました。

浜松市は、東に天竜川、西に浜名湖、南の遠州灘に囲まれた気候温暖な土地です。オートバイや楽器などのものつくりが盛んで、「楽器の街」として知られています。そんな浜松市には高度な技術を持った中小企業が数多く有り、産業を支えています。

宮司式MEMSカートリッジを作るにあたり、高精度に加工した高品質の素材を適材適所に使って最高の性能を引き出すことを目標にして、全て地元浜松の企業の協力を得て製作しました。

カートリッジのハウジングには、ピアノの黒鍵やバイオリンのペグに使われる黒檀を選びました。黒檀は硬く耐久性に優れており、多量の油分を含んでいるので磨くと美しい光沢が出ます。しかしその加工は大変困難で、釘を打ったり、ペーパーやカンナでの切削は不可能に近く、精密な加工ができるところがありませんでした。
そこで金属の精密切削加工が専門の株式会社ジーアクトへ持ち込みました。

株式会社ジーアクトは、高精度の部品加工を専門に各種マシニングセンタを揃えた切削加工のプロ集団であり、堀内康博社長の協力で、木材の加工は今までにやったことが無く初めての挑戦になりました。
黒檀のブロックから15ミリ四方のハウジングを削り出すためには、16面の加工が必要でありマシニングセンタに使う刃物から作ることになりました。金属では切削油を掛けながら削りますが、木材には掛けられないため熱を持たないように少しずつ削って行かなければならず、加工には10時間を要しました。

ヘッドアンプのカバーにはマホガニーを使い、±0.1mmの精度に加工してケースに収めました。

宮司式MEMSカートリッジ
宮司式MEMSカートリッジヘッドアンプ

アンプのベースにはピアノ塗装の鏡面仕上げを施してあります。ピアノ塗装は「楽器の街」浜松ならではの技術であり、熟練職人により塗っては磨き塗り重ねて鏡面になるまで仕上げて行きます。最高の技術を持った株式会社ピアックスに塗装を依頼しました。

宮司式MEMSカートリッジ
宮司式MEMSカートリッジヘッドアンプ

※ワシントン条約により、黒檀やマホガニー材は規制の対象になっており、現在国内にある材料は使用可能ですが、輸入が出来ないため希少価値の高い材料になっています。

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