宮司式MEMSカートリッジ
宮司式MEMSカートリッジ

宮司式MEMSカートリッジは、ピックアップに極少の高感度コンデンサー型マイクを使った振幅比例形の特性になります。
カンチレバーの振動を左右の音導管に導いて、その音圧をマイクで捉える構造です。
音導管の形状でマイクに伝達される音圧をイコライジングしてテストレコードで20Hz~20KHzの周波数特性がほぼフラットになるように調整してエージングを施してあります。周波数特性は製品ごとに実測した特性表を付けていますので、高音質な音声信号を得ることが出来ます。
MEMSマイクはコンデンサー型マイクなので電源が必要になり専用のヘッドアンプを使います。

周波数特性

これまでのMM型やMC型のカートリッジの出力電圧は数ミリボルト(MC型はMM型の1/10の0.2~0.5mV程度)の微弱な信号であり、電圧を増幅するフォノアンプの性能が大きく影響していました。
MEMSマイクを使った宮司式MEMSカートリッジの出力電圧は250mVの高出力で、アンプに直接入力することが出来ますので、低音の立ち上がりや、高音の切れ、高い分解能の音など、これまでのレコードの音とは思えないダイナミックな臨場感のある音を聴くことが出来ます。

MEMSカートリッジ
MEMSカートリッジ構造図
MEMSカートリッジ構造図

宮司式MEMSカートリッジの針先はソリッドダイアモンドの無垢針です。
針先の断面の形状はレコード盤の音溝に接触する面がライン状に長く伸びて線接触する形状のラインコンタクト形になっています。レコード盤の溝との接触面積が多いため、細かな信号も逃さず読み取ることができ、チャンネル・セパレーションや周波数特性が良く、針の長寿命化も実現した理想に近い針先です。

宮司式MEMSカートリッジのカンチレバーは、ダイアモンドの次に硬く素材内部での音の伝達速度が極めて速いトランジェント特性に優れたボロンを採用しています。
カンチレバーの先端の針先を細くテーパー状に小さくして行き、先端部の重量を低減させることで、音溝の変化に対する追従性を向上させています。
針圧は1.5gと軽針圧で、ピックアップした振幅の立ち上がりや立ち下がりが速く、微細なニュアンスまでも極めて忠実に伝達することが出来ます。

宮司式MEMSカートリッジのハウジングは、最新テクノロジーの粋である3Dプリント技術を駆使して製作されています。
ハウジングのメインフレームは金属粉末をレーザーで溶融して三次元的に立体成形したもので、極めて軽量でありながら剛性に優れ、高いダンピング性能を発揮しています。
ハウジングのボディーは、黒檀を高精度に切削加工して曲線を多用したデザインで、MEMSマイクへのノイズや内部振動による影響を受けないハウジングを形づくっています。
このように固有振動の異なる金属と木材によるハウジングは、プレイヤーやレコード盤面から上がってくる振動の共振をシャットアウトして、全ての不要共振を排除する形に設計されています。

宮司式MEMSカートリッジ
宮司式MEMSカートリッジ

※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。また、規格、仕様、デザイン、価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。

カートリッジ部の主要規格と外形寸法

形式ステレオ
周波数特性12Hz~35kHz
出力電圧250mV(1kHz)
出力インピーダンス350Ω
チャンネルセパレーション25dB(1kHz)
針先形状ソリッド・ダイヤモンド/ラインコンタクト
カンチレバーφ0.28mmボロン
針圧1.5g
自重10g
外形寸法D29×W17×H14mm
付属品保護カバー:1個
取り付けネジ:4本
ナット:2個
ワッシャー:4個
六角レンチ:1本
取扱説明書:1冊
特性表:1枚
MEMSカートリッジサイズ
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