このカートリッジは、本業が庭師でオーディオが趣味であった宮司正之氏が10年前に蓄音機にマイクを張り付けたような構造のものから研究をスタートさせました。

直径1.2mもある巨大な紙で作ったプリーツスピーカーや、抵抗器を炭で作ったアンプ、竹で作ったアームのレコードプレーヤーなど、その発想は奇想天外と言えるものです。

開発ヒストリー
開発ヒストリー

ECMのコンデンサーマイクに針金を付けてレコードにかけて音を出したりして、5年間ほどは試行錯誤の連続でした。独学で3Dプリンタを勉強してカートリッジのハウジングを設計し、スマートフォンのMEMSマイクを使って試作品を作っては試聴を繰り返しました。

針先からマイクに伝わる音をコントロールするのに、昔の船の中で連絡に使われていたパイプ(音導管)にヒントを得て、極少のホーンをマイクに付けました。3Dプリンタの精密な成形技術で音導管を設計して、ステレオHi-Fi MEMSカートリッジに進化させ特許を取得することが出来ました。(特許6695532号)

最も初期のピックアップ
ハウジングの試作

1ビット研究会でMEMSカートリッジが高評価

2019年12月に第20回1ビット研究会が早稲田大学で開催され、その会場で宮司正之氏が開発したMEMSマイクを使ったカートリッジの発表が行われ高評価を得ました。

これに先立ちNHKスペシャル『全貌二・二六事件~機密文書に迫る』が放送され、この番組の中で電話を傍受して録音したレコードの再生に、宮司正之氏が作ったMEMSマイクのモノラルカートリッジが使われました。

その後、オーディオ専門誌の「ラジオ技術」の2020年2月号に「MEMSカートリッジの原理と動作」と9月号に「新MEMSカートリッジの構造と特性」についての記事が掲載されました。

ラジオ技術
ラジオ技術
試聴室

あなたのレコードをお持ちください。
宮司式MEMSカートリッジの試聴ができます!

  • 試聴をご希望の方はお問合せフォームからお申し込みください
  • 電話、メールでのお申し込みも可能です
  • ご予約は随時受け付けております
    試聴時間/10:00~12:00、14:00~16:00